2輪ですがクルマです(0075 AVRO)

1903年にアメリカのライト兄弟が初めて飛行機を飛ばしてからそんなに年月が経ってない頃、イギリスにパイオニア的な飛行機乗りのアリオット・ヴァードン・ロー(Aliott Verdon Roe)という大金持ちがいました。彼は自身のA.V.Roe & Co. Ltd.という会社で飛行機の製造を行っていましたが、第一次世界大戦終結とともに売上は落ち込み、経営的に危機をむかえました。

そんな中、マンチェスターにあったクロスレイ(Crossley)という自動車メーカーと株を持ち合うなどして混乱期を乗り切ります。そして幾多の自動車メーカーのボディ製作を請負っていましたが、ハーパー(Harper)という変なクルマの生産も手掛けています。コイツはそのうち紹介しようと思いますが、ホントに変なクルマなんです。

今回は彼が自身の名前から命名したAVROというクルマを紹介します。飛行機屋の彼らしく、AVROは木骨にアルミパネル張りの軽量ボディを持っていたのですが、外観は何の特徴もない上、4気筒1350ccのサイドバルブのエンジンに3速ギヤボックスを繋げた駆動系もパッとせず、約1000台生産されたにとどまりました。

この量産型AVROは絵的には全然面白くないので写真の掲載は止めておきますが、ビックリするような試作車もあったんです。極めて変な姿の2輪のクルマ(バイクではなく)。補助輪付ですが無かったらコケるでしょうね!

また職業柄(?)何となく飛行機のコクピット部分のような姿をしています。写真を見つけましたので掲載しておきます。

空冷350ccのヴィリヤーズ(Villiers)製の汎用エンジンに3速ギヤボックスを連結し、ウォームギヤで後輪を駆動したこの変なクルマ、1927年に数台作られたプロトタイプだったようですが、どういう発想でこんなクルマが生まれるんでしょう?